2026.6.6

【SNS運用のインハウス化】コスト削減の先にある、「社内がつながる」という意外な価値|ログ!(札幌・長期インターン)

株式会社LANTERN、インターン生の市川愛子です。

「SNS運用を外注しているけれど、そろそろ自社でやったほうがいいのでは?」——こうした声を持つ企業が増えているそうです。先日、SNS運用の「インハウス化」について、その仕組みとメリット・リスクを整理して学びました。

学ぶ前は、インハウス化のメリットといえば「外注費の削減」くらいだと思っていました。ですが調べていくうちに、コスト面以上に面白いと感じたポイントがありました。それは、SNS運用を社内で行うことで、部署を越えた"つながり"が生まれるという点です。今回は、インハウス化の基本を押さえつつ、私が一番注目したこの視点を中心に、考えたことをまとめます。

そもそもインハウス化とは?まずは「3つの型」から

インハウス化とは、これまで外部の制作会社やフリーランスに委託していた業務を、自社の社員やチームで行う体制に切り替えることを指します。SNS運用でいえば、企画から制作、投稿、分析・改善までの一連の流れを、できるだけ社内で完結させるイメージです。

ただ、「すべてを100%自社でやる」だけがインハウス化ではない、という点が学びでした。運用体制は大きく3つに分けられます。

  • 完全内製化:企画・制作・投稿・分析をすべて自社で行う

  • ハイブリッド型:戦略設計は自社で持ち、制作や分析の一部を外注する

  • 完全外注:企画から運用までを代行会社にまかせる

特に「ハイブリッド型」は、いきなり全部を抱え込まずに、自社で持つべき部分(戦略やブランドの根っこ)と、外の力を借りる部分(制作・分析)を切り分けられる、現実的な選択肢だと感じました。

メリットは「コスト削減」だけではない

インハウス化のメリットとして、まず挙がるのはやはりコスト面ですが、それ以外にも見逃せない利点がいくつもありました。

ひとつは、ノウハウが社内に蓄積されること。外注していると「どんな投稿が伸びたか」「どの時間帯の反応がいいか」といった知見は、基本的に代行会社側に溜まっていきます。自社で運用すれば、その知見が自分たちの資産として残っていきます。

もうひとつは、スピード感。外注だと、投稿内容の変更やトレンドへの対応に確認のラグが生まれがちですが、社内で完結していれば意思決定から実行までが速い。移り変わりの早いSNSでは、この差は大きいはずです。

そして、ブランドの一貫性。自社の世界観や価値観を一番深く理解しているのは、当然ながら自社の人間です。外注先がどれだけ優秀でも、ブランドの空気感を100%汲み取るのは難しい。社内の人が発信することで、トーンのズレや齟齬が生まれにくくなります。

私が一番注目した、「社内に"つながり"が生まれる」という価値

ここからが、今回いちばん書きたかったところです。

SNS運用を社内で行うと、自然と部署を越えた活動が生まれます。たとえば、新商品の情報を出すには商品開発部門と、お客様の反応を拾うにはカスタマーサポートと、キャンペーンを打つなら営業と——SNSという一つのプロジェクトを軸に、いろいろな部署が関わることになります。

外注していると、こうしたやりとりは「代行会社への発注」という形で社外に出ていってしまいます。でもインハウス化すれば、その情報のやりとりが社内で起こる。結果として、ふだんあまり接点のない部署同士がつながり、社内の横のコミュニケーションが増えていきます。

これは、単なる「業務の効率化」を超えた価値だと思いました。SNSのアカウントを育てているつもりが、実は会社の中の"つながり"そのものを育てている。分野をまたぐプロジェクトだからこそ、人と人、部署と部署を結ぶハブになりうる。ここにインハウス化の隠れた魅力があると感じます。

失敗例から学ぶ、「やってはいけないこと」

もちろん、インハウス化はいいことばかりではありません。失敗パターンも紹介されていて、これがかなり実践的でした。

  • 準備不足のまま踏み切る:体制が整わないうちに外注をやめてしまい、質が保てず、結局また外注に戻ってしまう

  • コスト削減だけが目的になる:設計やスキル育成に力を入れず、ただ投稿を作るだけになり、質の低い投稿ではエンゲージメントが得られない

  • 一人に任せきりにする:属人化し、その担当者がいなくなった瞬間に運用が止まってしまう

共通しているのは、「インハウス化=とりあえず自社でやればコストが浮く」という考え方の危うさです。むしろ、戦略の設計やスキルの育成、複数人での体制づくりといった"準備"にこそ、成否がかかっているのだと学びました。

ちなみに、こうしたインハウス化を、外注から段階的に支援してくれるサービスもあるそうです。いきなり完全内製化を目指すのではなく、伴走してもらいながらノウハウを社内に移していく、という進め方もあるんですね。

おわりに:「つながりを育てる」視点を、自分の仕事にも

今回インハウス化について学んで、私の中で一番残ったのは「コスト削減」でも「ノウハウ蓄積」でもなく、社内につながりが生まれるという視点でした。

これは、私がLANTERNで関わっている業務にも通じる気がしています。自分の持っている情報や気づきを自分だけのものにせず、チームに共有して横でつなげていく。一つのアウトプットが、誰かの仕事の入り口になる。そういう"つながりを生む意識"を持って働けるかどうかで、生まれる価値は変わってくるのだと思います。

SNS運用のインハウス化は、表向きは「外注をやめて自社でやる」という話。でもその本質は、会社の中に知見と人のつながりを育てていくことなのかもしれない。そんなことを考えた学びでした。

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