2026.1.17

【デザイン心理学】視線も感情もデザインできる。人が無意識に反応してしまう心理法則3選 

株式会社LANTERN、インターン生の市川愛子です。

今回は、LANTERNのインターン研修で学んだ、デザインに潜む様々な心理効果について内容を紹介したいと思います。

これらはユーザーの行動を「支配」するためのテクニックではなく、「日常の中に気づきを与え、見る人の心を自然な形で動かすための道標」なのだと気づきました。

特に印象に残った学びを、過去に行ったバナーのデザイン分析の記憶と照らし合わせながら整理してみます。

1. 視線を操る「矢印」の役割

まず、デザインには視線のレールを敷くテクニックがあります。

  • 追従効果: 人が何を見ているか、気になって目で追ってしまう心理。

  • 道路効果・トンネル効果: 道や囲みがあることで、その先に視線が吸い込まれる心理。

バナーのデザイン分析をしていた時、人物写真のモデルが「商品の方」や「ボタンの方」を向いていると、自然とそこへ目が行くと感じていました。これはまさに「追従効果」が働いていたのです。道も視線も、同じように「先を見たくなる」という心理を利用している点では同じなのだと学びました。

2. 文脈と配置が生む「感情」

次に、配置だけで受け取り方が変わるという発見です。

  • クレショフ効果: 同じ写真でも、前後に来る画像によって意味や感情が変わる現象。

  • シンメトリー効果:左右対称が「美しさ・誠実・安定」を感じさせる心理。

「クレショフ効果」は映画の編集などで有名ですが、これはInstagramの複数枚投稿でも同じことが言えます。適当に選んだ写真は、意図しない文脈を生んでしまう危険があります。 また、バナーでも中央揃えのレイアウトには「誠実さ」を感じていましたが、それはシンメトリーが持つ「整った美しさ」が、見る人に安心感を与えていたからだと納得しました。

3. 「違和感」というフック

そして今回最大の発見は、「整えるだけが正解ではない」ということです。

  • エスカレーター効果: 止まっているエスカレーターを歩く時に感じるような、「予測と違う違和感」が注意を引く現象。

  • 錯視効果: 正確な配置よりも、目の錯覚を利用した調整の方が自然に見える現象。

バナーの文字組みをする際、丸い文字(「0」や「O」)の下をガイドラインより少しはみ出させて配置すると、なぜか綺麗に見えることがありました。これは錯視を考慮した調整ですが、逆に言えば「数値的な正しさよりも、感覚的な自然さを優先する」ということでもあります。 あえて違和感を作ることで、スルーされがちな情報に「ん?」と足を止めてもらう。この「崩し」こそが重要なのです。

明日からの制作に向けて

この学びは、日々のInstagramのフィード投稿にも直結します。 情報が多すぎると選べなくなる「選択肢過多効果」を避けて情報を絞り込んだり、最初と最後が印象に残る「プライム効果・リーセンシー効果」を意識して構成を練ったり。

「きれい」の先にある「伝わる」デザインを目指して、明日からは一枚の画像選び、一つの配置にも確かな意図を持って向き合っていきたいです。

私たちLANTERNは、札幌を拠点に活動する次世代型ビジネスデザインファームです。AI活用、Webマーケティング、デザインなど、デジタル領域の実務直結スキルを実践型で学べる総合実務学生インターンを運営しています。

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