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Figamコンポーネント完全ガイド 

Figamコンポーネント完全ガイド 

デザイン・制作

公開日:2026.01.12

更新日:2026.01.10

はじめに

UIデザインにおいて重要なのは、見た目の美しさだけでなく「効率」と「一貫性」です。
Figmaのコンポーネント機能は、これらを両立させるための中核となる仕組みで、多くのプロダクトデザイン現場で標準的に使われています。

コンポーネントを活用することで、UI要素を再利用できるようになり、修正や更新も一括で管理可能になります。結果として、作業時間の短縮だけでなく、UI品質の安定やチーム連携の向上にもつながります。

本記事では、Figmaコンポーネントの基本概念から実務で役立つ活用方法までを、初心者にもわかりやすく解説します。

1. Figmaコンポーネントの基本

メインコンポーネントとインスタンス

Figmaのコンポーネントは、主に次の2つで構成されます。

  • メインコンポーネント
    デザインの元となる「親」要素です。色・形・テキスト・レイアウトなどの基本仕様を定義します。

  • インスタンス
    メインコンポーネントを複製して使う「子」要素です。
    メイン側を更新すると、リンクしているすべてのインスタンスに変更が反映されます。

この仕組みにより、UI全体の統一感を保ったまま、効率的にデザインを管理できます。

コンポーネントの作成方法

コンポーネント化の手順はシンプルです。

  1. コンポーネントにしたいオブジェクトやフレームを選択

  2. 右クリック →「コンポーネントを作成」

  • Windows:Ctrl + Alt + K

  • Mac:Command + Option + K

ボタン、ナビゲーション、カードUIなど、繰り返し使う要素は積極的にコンポーネント化することで、作業効率が大きく向上します。

2. コンポーネントの再利用と一貫性

再利用可能なUIがもたらすメリット

コンポーネントを使えば、同じUI要素を何度も作り直す必要がなくなります。
一度作成したデザインをプロジェクト内で使い回せるため、

  • 作業時間の短縮

  • デザインルールの統一

  • 修正ミスの防止

といったメリットがあります。

プロジェクト全体の品質向上

UIの一貫性は、ユーザー体験に直結します。
コンポーネントを使用することで、ページや画面が変わっても、ボタンや見出しのデザインが統一され、プロダクト全体の完成度が高まります。

チームで作業する場合も、共通のコンポーネントを使うことで、デザイナーごとの差異を最小限に抑えられます。

3. インスタンスのカスタマイズ

オーバーライドとは

オーバーライドとは、インスタンス側で一部のプロパティだけを変更する機能です。

例:

  • ボタンの文言だけを変更

  • アイコンを差し替える

  • 特定のインスタンスのみ色を変更

メインコンポーネントとのリンクを保ったまま調整できるため、柔軟性と一貫性を両立できます。

インスタンスの切り離し(Detach)

必要に応じて、インスタンスをメインコンポーネントから切り離す(Detach Instance)ことも可能です。

ただし切り離すと、

  • メイン側の更新が反映されない

  • 一括管理ができなくなる

というデメリットがあるため、例外的なケースでのみ使用するのが望ましいでしょう。

4. バリアントの活用

バリアントとは

バリアントは、1つのコンポーネントに複数の状態や種類をまとめて管理する機能です。

例:

  • ボタンの「通常/ホバー/無効」

  • サイズ違い(S・M・L)

  • カラー違い(Primary/Secondary)

これらを1つのコンポーネントセットとして扱えます。

状態管理をシンプルに

バリアントでは「プロパティ」を使って状態を切り替えます。
プロパティ名を整理しておくことで、デザインの選択や実装時の認識もスムーズになります。

特にUIデザインでは、バリアントの活用が作業スピードと可読性を大きく左右します。

5. チームでのコンポーネント共有

チームライブラリの役割

Figmaのチームライブラリを使うと、コンポーネントやスタイルをチーム全体で共有できます。(※チームライブラリは有料プランで利用可能)

これにより、

  • 共通UIの再利用

  • デザインルールの統一

  • 修正の一括反映

が可能になります。

ライブラリ運用のポイント

チームで効果的に使うためには、以下が重要です。

  • 命名規則を統一する
    例:Button / Primary / Default

  • 編集権限を管理する
    重要なコンポーネントの誤編集を防止

  • 定期的な整理と見直し
    使われていないコンポーネントを削除し、ライブラリを健全に保つ

おわりに

Figmaのコンポーネント機能は、UIデザインの効率化・一貫性・拡張性を支える重要な仕組みです。

  • コンポーネントとインスタンスで再利用を実現

  • オーバーライドで柔軟な調整

  • バリアントで状態管理を整理

  • チームライブラリで共同作業を最適化

これらを正しく使いこなすことで、デザインの品質とスピードは大きく向上します。
Figmaを本格的に活用したい方にとって、コンポーネント理解は欠かせない第一歩と言えるでしょう。


Writer /

記事担当ライター

CHINAMI UCHIDA

内田 ちなみ

千葉県松戸市出身。北海道大学文学部人文化学科に在学中。飲食店でのアルバイトをしながら、インターン生としてLANTERNに参画。現在はSNS運用やブログ・メールのライティングを担当。