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STUDIOで実践するレスポンスデザイン入門 

STUDIOで実践するレスポンスデザイン入門 

デザイン・制作

公開日:2026.01.12

更新日:2026.01.10

はじめに

ノーコードWeb制作ツール「STUDIO」は、専門的なコーディング知識がなくても、柔軟なレスポンシブデザインを実現できる点が大きな特長です。ブレイクポイントやボックスレイアウトといった仕組みを理解すれば、初心者でも実用的なモバイル対応サイトを構築できます。

本記事では、STUDIOを使ったレスポンシブデザインの基本から、効率的な設定方法、デバイスごとの調整ポイントまでをわかりやすく解説します。

1. STUDIOのレスポンシブ設計を支える基本機能

STUDIOのレスポンシブデザインは、「ブレイクポイント」「ボックスレイアウト」を軸に設計されています。まずは、この2つの考え方を押さえることが重要です。

ブレイクポイントの考え方

ブレイクポイントとは、画面幅に応じてデザインを調整するための区切りです。
STUDIOでは、PC・Tablet・Small(スマートフォン)を基本としたブレイクポイントが用意されており、必要に応じて追加することもできます。

基本的な設計の流れは以下の通りです。

  • PCサイズを基準に全体のレイアウトを作成

  • 画面幅が小さくなるにつれて、要素のサイズや配置を調整

  • 小さい画面でも読みやすく、操作しやすい構成に最適化

大きな画面から順に整えていくことで、デザインの一貫性を保ちやすくなります。

ボックスレイアウトの活用

STUDIOでは、ページ内のすべての要素を「ボックス」の集合として扱います。
このボックス構造を理解することで、レスポンシブ対応が格段に楽になります。

重要なポイントは以下の通りです。

  • 親ボックスと子ボックスの関係を意識する

  • 横幅は「%」や「auto」を活用する

  • 縦幅は固定せず、コンテンツに応じて可変にする

例えば、親ボックスを横幅100%に設定し、子ボックスを33.33%にすれば、3カラムレイアウトを柔軟に構築できます。デバイスが変わっても破綻しにくい設計が可能です。

横幅は『%』や『auto』を活用し、要素間の余白は『Gap』機能で管理することが重要です。個別に余白(Margin)を設定するのではなく、親ボックスでGapを一括指定することで、デバイスごとの調整が劇的に楽になります。

2. 効率的にレスポンシブ対応するための設計のコツ

PC版を基準に設計する

STUDIOのレスポンシブ設計は、PC版を起点にスタイルが継承される仕組みです。そのため、最初にPC版のレイアウトとサイズ感をしっかり固めることが重要です。

PC版で以下を明確にしておくと、後の調整がスムーズになります。

  • テキストサイズの基準

  • コンテンツ間の余白

  • ボックス構造の整理

  • コンポーネント活用:共通パーツ(ボタン、ナビゲーション、記事カードなど)は必ず『コンポーネント化』しましょう。コンポーネント側でレスポンシブ設定を行えば、配置されているすべての箇所に適用されるため、修正の手間が大幅に省けます。

その上で、Tablet・Small用に「必要な部分だけ」を調整していくのが効率的です。

基本はPC版からの継承ですが、STUDIOのAIアシスト機能を活用して大枠のレスポンシブ化を行い、細かい崩れや操作性の部分を手動で調整するのが現代的なワークフローです。

サイズ単位の使い分け

STUDIOでは、複数のサイズ指定方法を使い分けることで、柔軟なレスポンシブ設計が可能です。

  • %:画面幅に応じて変化させたい場合

  • auto:コンテンツ量に応じて高さを可変にしたい場合

  • flex:横並び要素の比率調整に使いたい場合

  • px:アイコンや装飾など固定サイズが必要な場合

特に縦方向は「auto」を基本にすることで、テキスト増減による崩れを防げます。

3. デバイスごとの調整ポイント

Small(スマートフォン)向け調整

スマートフォンでは「読みやすさ」と「操作しやすさ」が最優先です。

調整時のポイントは以下の通りです。

  • 横幅を画面いっぱいに使いすぎない

  • 文字サイズと行間を十分に確保する

  • ボタンやリンクの間隔を広めに取る

  • 画像は画面幅に応じて縮小・可変にする

1カラム構成を基本とし、縦スクロールで直感的に閲覧できる設計が適しています。

Tablet向け調整

TabletはPCとスマートフォンの中間的な存在です。
2カラム構成を採用することで、情報量と視認性のバランスを取りやすくなります。

  • 横並び要素は2列までに抑える

  • PC用レイアウトをそのまま縮小しない

  • 視線の流れを意識した配置に調整する

必要に応じて、要素の順序を変更することで、より自然な閲覧体験を提供できます。

4. レスポンシブデザインの確認方法

エディタ上での確認

STUDIOのエディタでは、ブレイクポイントを切り替えながらデザインを確認できます。
まずはこの機能を使い、レイアウト崩れや余白の違和感をチェックしましょう。

実機・外部ツールでの確認

最終確認として、以下の方法を併用するのがおすすめです。

  • スマートフォンやタブレットでの実機確認

  • ブラウザのデベロッパーツールによる画面検証

特に、タップ操作やスクロールのしやすさは、実機で確認することで初めて気づく点も多くあります。

5. よくあるトラブルと対処法

表示崩れが起きる場合

多くの場合、原因は以下にあります。

  • ボックス構造が複雑になりすぎている

  • 固定サイズ(px)の多用

  • ブレイクポイントごとの調整不足

ボックス構造をシンプルに保ち、相対指定を基本にすることで、多くの問題は解消できます。

スタイル継承による違和感

STUDIOでは上位ブレイクポイントのスタイルが下位に継承されます。
意図しない見た目になった場合は、該当ブレイクポイントで明示的にスタイルを調整しましょう。

まとめ

STUDIOを使えば、ノーコードでも本格的なレスポンシブデザインを実現できます。
ブレイクポイントとボックスレイアウトの仕組みを理解し、PCを基準に設計することで、効率的かつ安定したモバイル対応が可能です。

STUDIOの特性を活かしながら、ユーザーにとって使いやすいサイトを構築していきましょう。


Writer /

記事担当ライター

CHINAMI UCHIDA

内田 ちなみ

千葉県松戸市出身。北海道大学文学部人文化学科に在学中。飲食店でのアルバイトをしながら、インターン生としてLANTERNに参画。現在はSNS運用やブログ・メールのライティングを担当。