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営業利益の場所は決算書のどこ?5つの利益の違いと営業への活用術

営業利益の場所は決算書のどこ?5つの利益の違いと営業への活用術

経営・戦略・思想

公開日:2026.06.26

更新日:2026.05.26

営業利益は決算書(損益計算書)のここにある!図解で場所を特定

営業利益は、決算書の中でも「損益計算書(P/L)」の上部に記載されています。具体的には、売上高から売上原価を差し引いた「売上総利益」のすぐ下に位置し、そこからさらに「販売費及び一般管理費(販管費)」を差し引いた金額として表示されます。

決算書という膨大な数字の羅列を前にすると、どこに注目すべきか迷うかもしれません。しかし、営業利益の場所を特定することは、その企業が「本業でどれだけ稼ぐ力があるか」を把握する第一歩となります。損益計算書は上から下へ、段階的に利益を算出する構造になっており、営業利益は企業活動の根幹を示す極めて重要な指標です。

知っておきたい「5つの利益」の定義と役割

決算書には「営業利益」以外にも4つの利益が登場します。これら5つの利益の違いを理解することで、企業の収益構造を多角的に分析できるようになります。

  • 売上総利益(粗利): 商品やサービスの付加価値を示す。売上高から原価を引いたもの。

  • 営業利益: 本業の成果。売上総利益から人件費や広告費(販管費)を引いたもの。

  • 経常利益: 企業の総合力。営業利益に本業以外の損益(利息など)を加味したもの。

  • 税引前当期純利益: その期間の特殊な要因(資産売却など)を含めた税金支払い前の利益。

当期純利益: 最終的な手残り。すべての項目を差し引き、税金を支払った後の利益。

営業利益が「本業の知恵」と呼ばれる理由

特に営業担当者が注目すべきは、営業利益です。売上総利益がいくら高くても、営業利益が低ければ「売るためのコスト(販管費)」がかかりすぎていることを意味します。この構造を理解すると、単なる数字が「企業の現状」という生きた情報に変わって見えてくるはずです。

営業利益が赤字・黒字の場合にチェックすべき経営指標

営業利益の数値を把握した後は、その背景にある「要因」を推測することが提案型営業への近道です。黒字か赤字かという結果以上に、その推移や中身に注目する必要があります。

営業利益率の重要性

金額だけでなく「売上高営業利益率(営業利益÷売上高)」を算出してください。同業他社と比較してこの比率が低い場合、その企業は「生産性の向上」や「コスト削減」という課題を抱えている可能性が高いといえます。

販管費の内訳から読み解く課題

営業利益を圧迫している要因が「人件費」であれば採用や教育の課題、「広告宣伝費」であればマーケティングの効率化が求められていることが分かります。財務諸表の行間に隠れた「顧客の苦労や経営努力」を読み解く姿勢こそが、信頼されるパートナーへの第一歩となります。

競合他社の決算書を分析し、自社の立ち位置を可視化する方法

顧客の決算書だけでなく、その競合他社の決算書も並べて比較することで、より解像度の高い提案が可能になります。

①同業他社の営業利益率を並べる: 業界標準を知ることで、顧客の強みと弱みを客観視する。

②数年間の推移を追う: 一時的な要因か、構造的な問題かを判断する。

③自社サービスの導入効果を数値でシミュレーションする: 「導入により販管費を〇%削減し、営業利益をこれだけ改善できる」というロジックを組み立てる。

以前は「決算書は難解な書類」と感じていた担当者も、各数値が算出される目的を理解することで、数字の羅列が「経営の意思」を映し出す鏡に見えてくるようになりました。この視座の変化が、あらゆる場合における説得力を劇的に高めるのです。

まとめ

営業利益は決算書の損益計算書において、本業の収益力を示す核心的な指標です。場所を特定し、その背景にある販管費や利益率を分析することで、顧客も気づいていない本質的な経営課題にアプローチできるようになります。数字を読み解く力は、単なる知識ではなく、顧客に寄り添うための「武器」となります。

株式会社LANTERNでは、こうした視点とクリエイティブ・IT技術を融合させ、企業の営業利益を最大化するビジネスデザインを行っています。「財務視点を持った営業組織を作りたい」とお考えの経営者・担当者様は、ぜひ一度LANTERNにご相談ください。現場の知恵を活かした、実効性の高いソリューションをご提案いたします。


Writer /

記事担当ライター

HARUKA TAKEDA

武田 遥

大阪府大阪市出身。北海道大学法学部在学中。カフェでのアルバイトを続けながら、大学3年時に入社。現在は就活メンターも兼業。担当業務はLINE運用やメール、Instagramやブログ執筆など幅広く。